稲倉の棚田について
– About Inagura no Tanada –
人里と野生動物の住処を隔てた境界にある美しい稲倉の棚田は、日本の棚田百選にも認定される癒しスポットです。
歴史
谷間に寄り添うよう穏やかに連なる水田は、自然を尊重し共生してきた日本の心象風景です。 畦畔に数カ所ある6~7世紀頃の横穴式古墳が、太古からこの地に人々の営みがあったことを示しており、その歴史の中で棚田が築かれたと考えられています。
活動
稲倉の棚田では、この貴重な農業資産を守る活動が全国に先駆けて盛んです。 農閑期の田んぼ内でキャンプを楽しめる“棚田CAMP”、五穀豊穣と獣害低減を願うお祭り“ししおどし”は代表的なイベントで、棚田の新しい風景となっています。
麓に広がる上田市街と眼前の美ヶ原高原、その果てに北アルプス連峰を望む環境に身を委ねて心身ともにリトリートしに来てください。
保全活動について
– Conservation Efforts –
「日本の棚田百選」に認定されたのを契機に“遊休荒廃地が増えた棚田を昔の姿に戻したい!”その想いを持つ地元住民により「稲倉の保全と活性化をすすめる会」が発足され、ボランティアによる荒廃田の伐採および草刈りを繰り返し、少しずつきれいな棚田が見られるようになりました。
その後、地域・JA・行政の関係団体を統合して「稲倉の棚田保全委員会」になり、より多くの方が稲倉の棚田に関わってもらうため活動しています。
志あるものが集った“任意団体が主導する”棚田の保全活動で成果を上げる団体は稀であり、全国的にも注目される存在となっています。